長谷川

中小企業支援

令和の米騒動—なぜコメの価格が高騰したのか?

1.なぜコメの価格が高騰したのか? この問題はコメに関する農業政策や生産、流通など複雑な背景や多くの関係者があり、それぞれの立場での言い分があるため、本当の原因は何かが分かりにくくなっています。 結論から言うと、コメ価格高騰の理由は、需要と供給の関係で、需要に対して供給が不足しているので、価格が高騰しているという単純な理由です。
中小企業支援

食料品の消費税がゼロになると、飲食店の経営は厳しくなる?

最近、食料品の消費税減税を求める動きが活発になっています。食料品の消費税を下げるという政策は、税収への影響が少なく、低所得者層への減税の恩恵が大きいため良い政策のように受け入れられるかもしれません。しかし、消費税の仕組みがますます複雑になり、飲食店などへのひずみもリスクとして考えられます。
事業承継

船井電機破産とM&Aのリスク

船井電機が破産開始決定されたとの報道がにぎわっていますが、破産の原因についてもいろいろな情報が出されています。船井電機は出版社の秀和システムによるM&Aで買収された会社ですが、M&Aにまつわる闇なども噂されているので、事業承継専門家として、どのようなリスクがあるのかについて、少し考察してみました。1)LBOによる会社買収のリスク 2)ガバナンスの問題 3)連帯保証の引継ぎと解除 などのM&Aリスクについて説明します。
中小企業支援

売上を追うな!  事例3 食肉小売業の場合

コロナによる経営悪化、黒字3店舗の相次ぐ閉店により、大幅売上減となった食肉小売会社の場合です。 当社は地方スーパーのテナント店として5店舗で食肉小売業を行っていましたが、地方スーパーが相次いで撤退したのに伴って、黒字であった3店舗を閉めることになりました。またコロナの影響で、残った店舗の売上も減少し、大幅な赤字を計上していました。特に残った店舗の内、大手スーパーにある主力店舗の赤字が大きく、経営改善が必要となっていました。売上を追うあまり大幅な赤字を出していた主力店舗の事例を紹介します。
中小企業支援

売上を追うな! (建設業の事例)

粗利を認識しないで、売上だけを追っていくと大赤字になることがあるという例と、その解決策について事例を挙げています。今回は、建設業の事例です。建設業では原価見積、予算実行管理などの原価管理が会社の収益を左右する重要な要素ですが、中小企業では厳密な原価計算や原価管理を行うことが難しいため、まずは案件毎の粗利を管理していくことをお勧めしています。