こんにちは、中小企業診断士の長谷川綱雄です。
今まで持続化補助金は、募集時期が限られていたため、申請タイミングが合わないと活用しにくいということがありましたが、今年度の一般型の持続化補助金は、4回の受付締切が設定されているため、非常に申請しやすくなりました。
2回目の受付締切は6月5日ですが、10月2日、2月5日にも第3回、第4回が予定されていますので、適切なタイミングで申請してください。
傾向と対策
一般型の持続化補助金の傾向と対策についてまとめました。
■小規模事業者が対象
小売・卸売・サービス業は従業員5名以下、
製造業及びその他は従業員20名以下
■事業所地域の商工会・商工会議所の支援で申し込む。会員である必要はない
■販路開拓の取り組みが主目的。
生産性向上、IT化推進、事業承継は副次的な取り組みだが加点がある
■補助金額が小さいので、申請書を作成する手間と事業実施後の報告書を作成する手間を考えて申請した方が良い
〇 もともと事業を良くするために、やろうと考えていた取組の費用を申請
× 補助金をもらうために、取り組みを考えるのは後悔する
■過去に持続化補助金採択のない方が有利のはずだが、実際には初めて申請する人は不慣れなため ハードルが高い
■募集要項の事業計画記載例では簡単な記載となっているが、毎年申請書のレベルが高くなっているため、記載例程度では採択されない傾向
■昨年度は採択率が約90%と極端に良かったが今年度は不明
小規模事業者持続化補助金概要
公募締切日 | 2020年3月から2023年2月までの3年間で10回の応募締切 第1回:2020年3月31日 第2回:6月5日 第3回:10月2日 第4回: 2021年2月5日 令和2年度は 4回の締切 |
補助対象事業 | 小規模事業者が商工会・商工会議所と一体になって取り組む販路開拓や 生産性向上の取り組み ブランドの磨き上げ、展示会・商談会の開催、アンテナショップの設置、 インターネット通販サイトの設置など (加点対象) ◎新型コロナの影響を受ける事業者 ◎賃上げに取り組む事業者による取り組み ◎事業承継に向けた取り組み ◎生産性向上に向けた取り組み ◎地域未来牽引企業 ◎過疎地域での販路開拓取組に対して重点的に支援 |
補助上限額 | 一般 50万円 特定創業支援等事業の支援を受けた小規模事業者 100万円 |
補助率 | 補助対象経費の 2/3 |
採択率 | H30年度 採択18,532件/応募26,910件(68.9%) R元年度 採択29,945件/応募33,282件(90.0%) |
次回の記事では、採択されやすい申請書の書き方について、審査内容、加点項目の説明を含めて記載したいと思います。
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